【毒になる親】解毒のための心構え

一応、タイトルは毒親になっていますが、わたしの両親は毒親というほどではないけれど、エキセントリックな人たちで、わたしという生きづらい人生を送る人間が形成されるに十分な影響を与えました。

解毒について書きたいと思いますが、先にお断りしておきますと、わたしは解毒できていません。
成功していないから説得力はないけど、失敗しているからこそわかったこともあります。

親を許すことを目指さない

わたしにも、どういう境地に至れば許しなのかわかりません。
明確な定義のないものを目指すこと自体が難しいです。

それに、あなたが親を許したとしても、親はあなたを許さないし、攻撃の手を緩めることもありません。
そもそも、わたしたちが望んでいるのは、「許されること」ではありませんか?

誰かが受け入れ愛してくれたら解毒できるという幻想を捨てる

愛によって解毒が可能ということ自体は、間違っていないと思います。
でも、毒を浴びて育ったような人間には受け入れがたい何かがあるし、受け入れて欲しい、愛して欲しい、と相手に何かを求める人のことは、みんな嫌いです。
理想の親を探し、理想の親になってくれることを人に求めるのはやめましょう。

健康に気を付ける

健全な精神は健全な肉体に宿る。そのとおりです。
わたしも体調が悪く、会社を休まなければならないとき、仕事に支障が出たときなどに、大きな自己嫌悪を持ちやすいです。
さらに、病気になったとき親には頼れませんし、病人の名前が書かれたリストでも回っているんですか?というくらい、変な人が寄ってきます。

毒親の家を出たとき、それがあなたが生まれたときと心得る

われわれはみんなと違う世界に生きていたも同然ですから、そう簡単に、「普通の世界」に馴染めるものではありません。
当然失敗もするでしょう。人に嫌われてしまうこともあるでしょう。
知能は年齢相応かもしれないけど、実年齢にふさわしい経験がありません。
失敗しても、家を出て3年なら3歳。3歳児の失敗くらい、許してやれよ、ってことです。
家を出て15年でも、15歳なんてガキじゃんか、許してやれよ、ってことです。
もちろん、周りは許してくれないけど、自分は許してやりな。

カウンセリングを受けるのであれば医療機関以外にする

実際に精神病にまで追い詰められている人は別です。ちゃんと病院に行ってください。
精神病ではないが、カウンセリングを受けたい場合は医療機関ではないところにしましょう。
単純に、精神科への通院歴はその後の生活に支障があるからです。

スピリチュアルに傾倒しすぎない

愛する・愛される努力のために、わたしは本を読んでそのための知識を得ようとしました。
その類の本、特に女性が書いた本は、基本思想が「引き寄せ」であることが多いです。

我々のように、何かに期待したり、何かを望んだり、そういうことはとっくに諦めた人には、引き寄せはかえって辛い場合があります。
引き寄せが合う人はそのまま続ければ良いけど、自分にとって重荷になってしまっていることに、気づけない場合があるので、自分でちゃんと線を引けるように心がけておいたほうが良いです。

わたしの場合ですが、ほぼ新興宗教にも頼っちゃいました。

頼れる人も相談できる人もいない場合が多いと思うので、スピリチュアルなものに救いを求める時期は、あっても良いです。
でも、教祖というのは絶対的な存在で、優先されるべきは常に教祖になります。
自分より他人を見つめる時間を長く取るのは、得策ではないです。